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衛星測位とは

0.0 ご挨拶

2010年8月17日

おそらく世界の最初の測量士は天文学者であったのだろう。星を読み解き季節のサイクルを知り、ストーンヘンジーやピラミッドの方角を定めたのであろう。悠久の時を経て測量士は、また空を見上げ位置を知る術を得た。そして宇宙に浮かぶ人工の星達から得られる位置は、私たちの生活までも大きく変えてきた。

「衛星測位」はそれまでの地図や測量の概念を一新した。従来の測量は、ある基点からの位置関係を示す事で、知りたい場所の位置を決定する行為であった。また基点ごとの位置関係を明確化する事で広大な範囲の位置を同じ座標軸で表現する事を可能としていた。しかしこれらの位置関係は視通線上(お互いが見える場所)でしか明確化する事は出来なかった。視通線上の測量を繰り返して目的の位置を知る事は、誤差を重ねるため、近い距離なら良いが、遠くはなれた距離の位置関係には大きな誤差を含む可能性があった。その為いろいろな手法で測量した結果から誤差を減らす努力をしてきたが、測位によって生じた誤差をある程度容認しなければならなかった。

「衛星測位」は位置そのものを得る手段であり、位置からお互いの関係を得る事を可能とした。衛星測位による位置関係は地球上であれば、どれだけ離れていても正しい位置関係を得る事ができるため、今まで基準の異なった各国の位置関係や大陸の位置関係も正確に知る事が出来るようになった。そして衛星測位の活用は測量だけでは無く、携帯電話やカーナビゲーションなど私たちの生活にとっても身近なものとなった。最近ではスマートフォンとの相乗効果もあり、ソーシャルネットワーキングやジオメディアといった新しい位置情報利用が爆発的に増加している。

さて、このプチ・ナレ・コレでは「衛星測位」に関する様々な情報を発信していきたいと考えています。測量業務に従事する方向けの講座というより、衛星測位の仕組みや、種類、活用方法また衛星測位を取り巻く情勢などを、雑学ブログとして綴っていく予定なので、気軽にこのコーナを読んでいただき、アイサンテクノロジーの取組みや位置情報に興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。


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