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準天頂衛星「みちびき」

「みちびき」は9月27日最終の軌道修正が完了し、中心経度約135度の準天頂衛星軌道に投入されました。

準天頂衛星軌道は、「みちびき」の機能の一つである、「GPS補完機能」の実現するために重要な機能となります。測位衛星として常に利用出来るためには、日本からいつでも見る事が可能な位置、すなわち「静止軌道」上に投入する事で可能となりますが、静止軌道は赤道付近の軌道となるため日本上空に衛星を持ってくる事が出来ません。つまり日本から見て角度の低い位置に衛星を配置する事になってしまい、ビルの谷間や山間部等空の狭い場所では利用が出来なないため、「みちびき」は軌道傾斜角(約41度)を付けることで、日本上空(準天頂)に長く留まる事が可能な軌道となっています。この軌道は地球からみると上空に8の時を描くような軌道になる事から、準天頂衛星軌道は別名8の字軌道と呼ばれたりする事もあります。

 

「みちびき」は9月19日に予定通り定常制御モードに移行しました。無事に準天頂軌道に投入され、今後約3ヶ月間の搭載器機の初期機能確認のフェーズに入ります。この機能確認が完了後、当社を始めとした民間利用実証が始まる事となります。

「みちびき」9月17日に予定通りアポジエンジン5回の噴射で、ドリフト軌道に投入されました。さて、ここからは測位アンテナを地球に向ける姿勢制御を行い、19日には定常制御モードに移行し、いよいよ測位器機のチェック等が開始されます。

しかし「はやぶさ」帰還の際も、地球と月の5倍とも6倍とも言える距離で最終制御を行い、見事カプセルを目的地に投下したり、90分で地球を一周するISS(国際宇宙ステーション)にHTVをシンクロさせたり、日本のロケット・衛星制御能力は世界一と言っても過言ではないですね。

 

 

アポジエンジン噴射

2010年9月16日

打ち上げに成功した「みちびき」は予定通り第3回のアポジエンジン噴射に成功しました。

アポジエンジン噴射とは、「みちびき」を準天頂軌道に乗せるためのロケット噴射となります。

準天頂衛星の軌道は、静止軌道と同じように、一旦静止トランスファー軌道と呼ばれる、遠地点が静止軌道の高度、近地点が低高度の楕円軌道に投入されます。この近地点の高度を遠地点に等しくし、円軌道に修正するために遠地点で数回にわけてロケットエンジン(アポジエンジン)を噴射し軌道調整を行います。確か「みちびき」は5回位アポジエンジン噴射をして準天頂衛星軌道(8の字軌道)に乗る予定だったと記憶しています。(間違えていたらスイマセン)

本日第4回のアポジエンジン噴射を行う計画となっていますので、もう少しすると「みちびき」が予定軌道に乗り、各システムのチェックが始まると思います。

 

みちびき初号機は実証実験となっているため、一般の方がこの放送を使う事は出来ませんが、QZ-VisonというサイトでQZSS(みちびき)+GPSのデータダウンロードサービスが行われます。まだ準備中ですが、QZSS+GPSの「NAQU情報」「アルマナック」「エフェメリス」「超速報歴」等が取得できるそうです。この他にも実験スケジュールや成果、放送パターンテーブル等々の情報も公開される予定です。

また、iphoneユーザ限定ですがQZ-FinderというiAppleがAppStorから無料ダウンロードできます。QZSS+GPSレーダーや、測位衛星マップなどの機能があり、ToriSatで話題を集めたカメラ画像を背景にした衛星位置表示もありますので、リアルな上空視界を背景に(遮蔽物を認識して)衛星の位置が確認できます。もっとも広角レンズではないので使いやすいとは言いがたいですが、それなりに使えるので、興味のある方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

打ち上げ中継

2010年9月13日

インターネットを通じて「みちびき」のライブ中継が行われましたが、見られた方も多いのではないのでしょうか?

私自身は昨年度から欠かさず打ち上げを見ていましたが、今回は時間も土曜日の20時という事と、「はやぶさ」効果で今までにない視聴数でネット放送はパンク状態でした。私も仕方が無いのでPC2台使って、USTREMはTwitterしながらWMで見ていましたが、WMは10秒ほど放送が遅れていたようです。

生で見られなかった方はYoutubeのJAXAチャンネルで動画配信していますので、是非ご覧ください。夜間のH2Aの打ち上げは本当に美しいですよ。

2010年9月11日20時17分、種子島から準天頂衛星「みちびき」を搭載したH2Aロケット18号機の打ち上げが無事に成功しました。このことは、我が国の衛星測位の基盤構築に向けた大きな第一歩となります。このあと「みちびき」は約2週間ほどかけて軌道修正を行い準天頂衛星軌道いわゆる「8の字軌道」に乗る予定です。

9月6日の日本経済新聞に掲載されたように、当社も「みちびき」の民間利用実証実験に参加する事となっており、今後は利用実証に向けた様々なプロジェクトに関与しながら、2号機、3号機の打ち上げそして、実利用に向けた協力をしていく予定です。