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よくわかる測地成果2000

第6回 第2項

2010年7月29日

第2項 公共測量GPSに必要な座標(WGS84)
 
 精密なGPS測量では、衛星からの電波を2点PとQ点で受信して、受信電波の「波の数」を処理して、座標差(x,y,z)を決めます。地球上の経緯度や高さが決まるのではありません。この処理計算では、P点の経緯度と高さが必要になります。同じ電波信号でも位置によって計算される座標差(x,y,z)が異なってきます。その位置は、大雑把に地球上の位置で±10mの正確さであればよいと思います。既にお分かりと思いますが、私達が日本で使っている約400mもずれている経緯度は使えないのです。

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 GPS測量において座標差(x,y,z)を計算する事を「基線解析」と呼んでいます。この基線解析に必要な大雑把な座標を求める目的で「TKY2WGS」という座標変換プログラムがつくられました。国土地理院がつくったものです。「TKY」はTokyo Datum(日本測地系)の略、「2」は「to」の略、「WGS」はWGS84座標系の略です。つまり、私達が使っている座標を基線解析のためのWGS84座標へ変換するのです。くどいようですが、この座標変換で得られたWGS84座標は基線解析を目的としたものですから、大雑把なもので、メートル単位の誤差があります。基準点測量では、「基線解析以外に使ってはならない」ものです。