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よくわかる測地成果2000

第7回 第4項

2010年7月29日

第4項 GPS測量による座標づけ (2)
 
 GPS観測のためには、衛星の発する電波を受信しなければなりません。そして、その電波を受信するためには上空の視界が開かれている必要があります。
 では、問1、問2の様なケースの場合は、どの様に対処すれば良いでしょうか?
 
問1:
図に示すような宅地があり、面積はトータルステーションにより正確に決められています。
この宅地の1ヶ所B点でGPS観測ができますが他の場所では上空視界が開かれていないためGPS観測ができません。

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 このような場合、付近の上空視界が開かれているGPS観測ができる場所を見つけ、方位点Pをつくります。このP点と宅地境界のB点の2点でGPS観測を行います。B点におけるP点の方位はGPS観測結果から得られます。次にB点においてPとAの角∠PBA=βをトータルステーションで測ります。そうすればB点におけるA点の方位(α+β)が決まるため、A点の座標が求められ、宅地全体の座標が確定するのです。
 
問2:
図に示すような宅地があり、面積はトータルステーションにより正確に決められています。この宅地の中では上空視界が開かれた場所がないためGPS観測ができません。

07-05-1.png

 このような場合、付近の上空視界が開かれているGPS観測ができる場所を見つけ、P及びQの2点のGPS観測点をつくります。P点からQ点の方位はGPS観測結果から決まります。水平角∠QPB=β及び∠PBA=γをトータルステーションで測ります。また、P点とB点の距離Sも測ります。そうすれば、多角測量の原理でB点やA点の座標が決まりるため、宅地全体の座標が確定するのです。