はじめに
QZS Prove Toolは財団法人測位衛星利用推進センター(以下SPAC)が取り纏める、準天頂衛星「みちびき」民間利用実証(L1SAIF)で利用できる、アプリケーションとなります。SPACを通じて無償提供しているbasic版は、数多くの企業、研究機関、大学等でご利用いただいております。
1.利用にあたり
QZS Prove Toolを利用するためにはSPACより貸し出されるQZSR受信機が必要となります。QZSR受信機を借りるためには、SPACの民間利用実証募集に採択される必要があります。またQZSR受信機の動作するPDAはHP社のiPAQ112/212となるため、QZS Prove Toolもこの2機種のみの対応となります。
2.システムイメージ

3.機能概要
3-1.測位

QZS Prove Toolは以下の測位モードに対応しています。
- ・GPS(L1 C/A)のみ
- ・GPS(L1 C/A) + QZS(L1SAIF)
- 「みちびき」の補完機能を利用します。
- ・GPS(L1 C/A) + QZSS(L1 C/A)
- 「みちびき」の補強機能を利用します。
- ・GPS(L1 C/A) + QZSS(L1 C/A) + QZS(L1SAIF) ※1
また、同時にIMES(4チャンネル)による測位に対応しています。
※1 β版では利用できません。またこのモードは補強、補完の自動切り替えのモードであり、補強、補完を同時に利用できるものではありません。
3-2.出力
QZS Prove Toolは以下の測位結果の出力が可能です。
- ・NMEAデータ(GGA/GSV/GLL/RMC/GNS/QZA※2/IMP※3/IMM※3)
- 指定したセンテンスをファイルまたはシリアルへの出力が可能です。
- ・座標データ(CSV)
- 平面直交座標系での出力をいたします。
※2 QZAはQZSオリジナルの情報となります。(標準のNMEAではありません。)
※3 IMP及びIMMはIMESの情報となります。(標準のNMEAではありません。)
3-3.表示
観測中以下の表示が可能です。
- ・情報表示:QZSR受信機から受け取った観測情報をデータリスト形式で表示します。
- ・スカイプロット:衛星の配置状況を表示します。
- ・プロット表示:観測値をプロット図で表示します。

3-4.拡張機能
QZS Prove Tool はシステム拡張を前提に開発されており、Ex版(非無償版)では、以下の機能が搭載されております。
個別の拡張機能に関しては、ご相談ください。
- ・静止観測評価機能:静止観測時の評価をする機能です。
- 指定した点数の平均座標、水平方向標準偏差、DRMS等を表示します。
- ・探索機能:指定した座標へのガイド(方向、距離)を表示する機能です。
- 電子基準点の地殻変動から策定されたATパラメータによる座標変換による探索も可能です。
- ・地図モード:背景に地図等を表示したナビゲーション向けの機能です。
- MMSにより作成された位置情報付画像を背景に取り込み表示します。

4. NMEA Viewer
NMEA情報を表示するためのツールであり、同時に3つまでのNMEAファイルを取り込み表示できるため、QZS Prove Toolを利用してGPSのみモードとGPS+L1SAIFモードで同時観測したデータを比較する事が可能です。(IMES非対応)





