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トップメッセージ

株主・投資家の皆様へ 代表取締役社長 加藤 淳

株主の皆様におかれましては、平素より当社グループの事業展開に多大なるご理解とご声援を賜わり、厚く御礼申し上げます。当社グループは、1970年の創業以来一貫して「測量」市場に関わる「モノ創り」に拘り、コア・コンピタンスである【高精度に位置情報を解析・演算する技術】の研究と研鑽を続けてまいりました。当社グループは、時代とともに変化するお客様および市場ニーズを意識し、常に新しいソフトウェアとソリューションの創造と開発を中心とした、ハードウェアを含むトータルでの提案を行いますとともに、お客様ひいては社会への貢献を目指しております。

当社グループは、1970年代に登場したプログラム電卓への座標および面積を求める簡易計算プログラムの開発を皮切りに測量市場への参入を図り、パーソナルコンピュータおよびペンプロッタ(自動製図機)が台頭する1980年代には本格的な測量CADシステムの開発と並行して営業拠点の全国拡充を進め、1990年代には当社が開発した「HyperWing測量CADシステム」が全国のお客様に高い評価を頂戴するとともに、建設技術センター「技術審査証明第301号」を取得するなど、当社の技術的評価を得るに至りました。

当社グループのソフトウェア製品の利用環境も1995年のWindows95の登場から今日までに大きく変遷してまいりました。パーソナルコンピュータはより高機能化し、タブレット、PDA、スマートフォンといった誰もが容易に且つ手軽に利用できる端末と、インターネット、クラウドコンピューティングといったネットワーク環境により何処でも誰とでも繋がる時代を迎えております。弊社のソフトウェアもそれらへの対応を進め、現在の測量CADシステム「WingneoINFINITY」に継承しております。

他方、測量市場における位置情報取得のための観測作業は、様々な測量計測機器、手法を用いて実施されておりますが、1980年代以降にはトータルステーションの普及期を迎え、観測記録は電子データとして記録、保管、さらには現地での計算作業が容易に実現できる環境へと移行し、機器は自動化が進み人為的な作業の介在を縮減する技術的進化を遂げております。当社グループでは、測量観測データの電子化にいち早く着目し、当該データの記録・保管・計算までをオールインワンで実現するモバイルシステムを他社に先駆けて開発し、測量における観測業務の飛躍的な効率化に貢献してまいりました。

2000年以降、測量市場におきまして、測地成果2000導入に始まる関係法令の改正等が進むとともにGPS測量が台頭し、各国が打ち上げた測位衛星を複数活用するGNSS測量が加速度的に普及してまいりました。2007年には「地理空間情報活用推進基本法」が成立し、高精度な位置情報を活用した豊かな社会を目指すことが国を挙げて取組まれることとなりました。2018年には国産測位衛星「準天頂衛星みちびき(QZS)」による実運用開始が計画され、文字通り【宇宙から高精度な位置情報が降ってくる時代】に誰もが高精度位置情報を活用する新しいソリューションの登場を期待しています。

この高精度に位置を取得する技術は、今や測量市場のみならず社会全般に貢献する三次元での地理空間情報として期待され、子供・高齢者の見守り、防災・減災への利活用をはじめ、車両等の自動走行・安全運転支援の実現にも不可欠な技術として認知されております。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、測量・土木建設業界においては「i-Construction」の取組みの下、ICTおよび三次元データの活用による業務の効率化と高精度化が目指されております。その中で当社グループは、測量CADシステムの開発を通じて培ってまいりました【高精度に位置情報を解析・演算する技術】から、高精度に空間を把握し求める形状への加工を可能とする大規模三次元点群高速編集ツール「WingEarth」を開発するほか、自動運転システムにも不可欠なものとして活用される三次元地図データベース「ADASmap」の構築、作製における計測・図化等に至るまでの作業手段、作業手法およびシステムをトータルで提案してまいりました。これら技術に対するニーズは今後も加速するものと予測され、高精度位置情報を活用する新しいソリューションの更なる提案も求められていると感じております。

当社グループは社是「知恵・実行・貢献」の下、経営理念「知恵で地理空間情報のイノベーションを実行し社会資産の豊かな発展に貢献する」から、お客様の日々の業務効率化への貢献はもとより、お客様とともにこの新しい時代を切り開く新しい測量技術および市場の創造に努めてまいります。当社グループの事業展開にご期待を賜われれば幸いに存じます。