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ライセンスフリー 「東日本大震災地殻変動推定パラメータ(アイサン暫定版)計算」をダウンロード

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はじめに

2011年3月11日に発生した東日本大震災により亡くなられました方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被害を受けられました方々には、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 弊社では測量計算技術の分野において、このたびの震災における復興の一助となることを願い、「東日本大震災地殻変動推定パラメータ(アイサン暫定版)計算」を開発いたしました。震災の影響によって基準点や土地の境界標等が失われたり見つからない場合等に、震災前の公共座標を基にその標識が存在した概略位置を探したり、標識そのものを見つけたりする作業が必要になると弊社では考え、震災前後の推定変動量等を計算する本アプリケーションを開発、ライセンスフリーにてご提供させていただくことにいたしました。震災により座標値の変動が想定される地域にてご活用いただければ幸いです。なお、この変動計算から推定される震災後の座標位置をもとに現場で杭探索を行うシステムを、弊社ではPocketNeo等の実行環境での実装を予定しております。

製品概要

本アプリケーションは「震災前後の推定変動量(補正パラメータ)」および「震災後の世界測地系の暫定座標値」の計算を可能とします。
 震災前後の変動量は、国土地理院が管理している電子基準点における日々の座標値を利用して計算します。震災によって東北地方沿岸地域では最大5mを超える変動が生じましたが、電子基準点は(震災によって機能停止したものを除き)この変動をとらえています。また、この震災時の変動によって、既存の世界測地系の成果座標値とは整合しなくなっています。この不整合を解消するために、電子基準点における変動量を利用して、暫定的に補正することができます。本アプリケーションは、電子基準点の変動量に基づく任意の地点の推定変動量をもとめ、その変動量を元に推定された震災後の暫定の世界測地系座標値を求めることができます。

ご利用に際してのご注意

  • 本アプリケーションは、国土地理院が公開している電子基準点の座標情報に基づき、任意の地点の震災後の変動量を推定するものです。算出される変動量は、計算地点にもよりますが比較的密度が疎な電子基準点から距離に応じて重み付けをして推定された値です。そのため、あくまでも算出される座標値は推定値かつ暫定値です。従って、公共測量や国土調査にこの座標値を用いることはできません。
  • 現在のところ、国土地理院の提供する震災に伴う成果改定のためのツール「PatchJGD」は2011年秋ごろに公開されると言われています。また、多くの電子基準点、三角点等は震災後の成果に改定されます。公共測量等では、この改訂された成果値もしくはPatchJGDを利用した成果改定後の座標値を使用する必要があります。
  • 震災による実際の地殻変動は各地域の地質等によっては一様ではなく複雑な変化をしている場合があります。国土地理院のPatchJGDでも地殻変動が複雑な地域には使用できないのと同様、本システムでも複雑な地殻変動が生じている地域には利用することができません。
  • 本アプリケーションの計算には、国土地理院・電子基準点データ提供サービスのデータを使用いたします。国土地理院へのデータ使用に関しましては、電子基準点データのダウンロードをお客様個人に実行いただき、個人の環境においてご使用いただくことを前提条件として了解をいただいております。

実行環境

オペレーティングシステム
Microsoft Windows XP Service Pack3以上 (32bitバージョンの全エディション)
Microsoft Windows Vista (32,64bitバージョンの全エディション)
Microsoft Windows 7 (32,64bitバージョンの全エディション)
プロセッサ
Intel Pentium4(または互換CPU)以上
ハードディスク
空き容量 30MB以上
メモリ
256MB以上(Windows XP)
256MB以上 512MB以上(Windows Vista / 7)
ディスプレイ解像度
1280 × 1024 (SXGA) High Color 以上

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インストール方法

  • 管理者権限(Administrator権限)を持ったユーザーのアカウントでログインしてください。
  • 起動中のアプリケーションをすべて終了してください。
  • ダウンロードしたファイルを解凍した際に作成されるフォルダの中にある「setup.exe」をダブルクリック(もしくは右クリックをして表示されたメニューから「起動」を選択)して、インストールプログラムを起動してください。「セキュリティの警告」画面が出た場合、「実行する」を選択していただいて問題ありません。
  • 「東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算 セットアップウィザードへようこそ」の画面が表示されます。[次へ]ボタンを押して、次の画面へ進んでください。
  • 「使用許諾契約書」画面が表示されます。内容を良くお読みいただき、この契約書に同意いただける場合は[同意する]を選択し、[次へ]ボタンを押してください。
  • 「インストール フォルダの選択」画面が表示されます。既定では、C:ドライブの 「Program Files」フォルダにインストールされます。変更したい場合は、[参照]ボタンを押して任意のフォルダを指定してください。また、使用するユーザーを現在ログイン中のユーザーだけに限定したい場合は、「このユーザーのみ」を選択してください(既定では「すべてのユーザー」となっています。)設定し終わったら、[次へ]ボタンを押して、次の画面へ進んでください。
  • 「インストールの確認」画面が表示されます。インストールを開始してよろしければ、 [次へ]ボタンを押してください。
  • インストール中の経過画面が表示されます。しばらくすると、「インストールが完了 しました。」画面が表示されます。これでインストールは完了です。[閉じる]ボタンを押して終了してください。

電子基準点の日々の座標値の取得およびインストール先への配置

  • 以下のサイトにWebブラウザでアクセスします。 http://terras.gsi.go.jp/ (国土地理院・電子基準点データ提供サービス)
  • 画面左下の 「提供サービス」リンクをクリックします。
  • 「電子基準点データ提供サービスご利用上の注意事項」を読み、内容に同意する場合は画面下の「同意する(提供サービス画面へ)」ボタンを押します。
  • 「提供サービス」画面の左側「提供サービスメニュー」の「ftpによるデータ取得」をクリックします。
  • 「日々の座標値[F3]の取得」リンク(4行目右側)をクリックします。
  • 「FTP ディレクトリ /data/coordinates_F3/」が表示されるので、ここから「2011」ディレクトリの中のファイルをすべてダウンロードし、本アプリケーションのインストール先フォルダの下の「coordinates_F3\2011」の中に配置します。
    ※Microsoft Internet Explorerをお使いの場合は、この画面の2行目の説明にある通り、 [ページ]をクリックして、[エクスプローラーでFTPサイトを開く]を選択してエクスプローラで操作をすると、作業が容易になります。
    ※日々の座標値は毎週更新される(ただし約2週間前の日付まで)ので、大きな余震が生じた後の変動量が知りたい場合は、余震日付後のデータを含むデータに更新する必要があります。
  • 「インストールの確認」画面が表示されます。インストールを開始してよろしければ、 [次へ]ボタンを押してください。
  • インストール中の経過画面が表示されます。しばらくすると、「インストールが完了 しました。」画面が表示されます。これでインストールは完了です。[閉じる]ボタンを押して終了してください。

使用方法

1,アプリケーションの起動
[スタート]メニューから[AisanTechnology]−[東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算]を選択します。画面に日本地図と電子基準点の設置地点を示す赤色の塗りつぶし円および震災前後の変動ベクトルを示す赤色の矢印が表示されています。
2,座標値の入力および変動後推定座標値(暫定値)計算
  • 画面左上の「変動後推定座標(暫定値)計算」画面の「座標入力方法」で「手入力」または「地図をクリックして指定」を選択します。
  • 「座標値の形式」で「平面直角座標」または「緯度 経度(dddmmss.ssss)」のいずれかを選択します。
  • 「座標系番号」でVIII, IX, X のいずれかを選択します。
  • 「座標入力方法」で「手入力」を指定した場合は、「座標値の形式」指定した形式で座標値を入力します。高さの情報が必要ない場合は0の入力で構いません。
    平面直角座標の場合はm単位で入力します。
    緯度経度の場合は、度分秒形式("dddmmss.ssss"のように、秒の整数値の後に小数点を入力する形式)で入力します。「座標入力方法」で「地図をクリックして指定」を選択した場合は日本地図画面上をクリックして座標を入力することができます。地図画面をクリックする前に、3〜5で説明する操作で拡大・地図の表示位置を移動をしておくと、正確な位置を指定しやすくなります。
  • 「計算に採用する変動量」で、利用する電子基準点の日々の座標値を採用する日付を入力します。
    ※前章「電子基準点の日々の座標値の取得およびインストール先への配置」で取得したデータより新しい日付を指定することはできません。
  • 「電子基準点検索範囲」で、指定した地点からの電子基準点の検索範囲の半径をkm単位で入力します。検索された電子基準点の変動量を元に指定地点の変動量が計算されることになります。
  • 以上の情報を入力すると、リストボックスに検索範囲内の電子基準点が近いものから表示されます。表示内容は、電子基準点の局番号、局名称、指定点からの距離(km)、X方向の変動量(m)、Y方向の変動量(m)、高さ方向の変動量(m)、変動量採用日付(YYYYMMDD形式)です。変動量採用日付は、指定された日付以前の最も新しく、かつ検索結果の全点に共通する日付が採用されます。もし採用する日付が古い場合は、検索結果中のある点の座標値がある日付以降更新されていない場合等が考えられますので、該当する点はインストール先フォルダ(coordinates_F3\2011)から削除する等の対処をとる必要がある場合があります。
  • [変動量と変動後座標値の計算実行]ボタンを押します。検索範囲内の各電子基準点の変動量から逆距離荷重法(IDW)によって指定地点の推定変動量が計算され、「変動量計算結果」に表示されます。また、指定地点の変動量を示すベクトル(矢印)が、メイン画面上に表示されます。
    ※逆距離加重法による各点の重みは、距離の逆数を採用しています。
    ※逆距離加重法(Inverse distance weighting)のアルゴリズムは、以下が参考になります。
    http://en.wikipedia.org/wiki/Inverse_distance_weighting
    ※上記のアルゴリズムで変動量を計算しているので、検索範囲を変更した場合、変動量が変わる場合があります。また、検索範囲内に異常なデータがあった場合は、正しい変動量が計算されない場合があります。
3,日本地図の任意の位置を拡大して表示する
  • 画面上部のツールバーの[拡大]ボタンを押します。
  • マウスカーソルが"+"記号が入った虫眼鏡の形に変わります(拡大モードになります)。この状態で、以下の2通りの方法で拡大を行うことができます。
    ▼任意の位置をクリックする
    ・・・クリックした位置を中心に、固定の拡大率で拡大されます。
    ▼拡大したい範囲をドラッグして指定する
    ・・・指定した範囲が収まるように拡大されて表示します。
    ※ドラッグ:任意の点でマウスの左ボタンを押し、ボタンを押したままマウスを動かします(範囲指定の矩形が表示されます)。指定したい範囲の矩形が表示された位置で、マウスの左ボタンを離します。
  • マウスの右ボタンをクリックすると、拡大モードを終了します。
    ※マウスのホイールを操作することによって、画面の拡大・縮小を行うことができます。
4,日本地図の任意の位置を中心に縮小して表示する
  • 画面上部のツールバーの[縮小]ボタンを押します。または、メニューの[表示]−[縮小]を選択します。
  • マウスカーソルが"−"記号が入った虫眼鏡の形に変わります(縮小モードになります)。 この状態で任意の位置をクリックすると、クリックした位置を中心に、固定の率で縮小表示されます。
  • マウスの右ボタンをクリックすると、縮小モードを終了します。
5,画面をスクロールする
  • 画面上部のツールバーの[移動]ボタンを押します。または、メニューの[表示]−[スクロール]を選択します。
  • マウスカーソルが「手のひら」の形に変わります(スクロールモードになります)。
  • この状態で、マウスの左ボタンを押したままマウスを動かし(ドラッグして)、画面が移動したら左ボタンを離すことによって、画面のスクロールを行うことができます。
  • マウスの右ボタンをクリックすると、スクロールモードを終了します。
6,日本地図の表示を初期状態に戻す
画面上部のツールバーの[全体表示]ボタンを押します。
現在選択中の座標系の原点を中心に初期表示状態に戻ります。
7,結果のクリップボードへのコピー
変動量計算後、[結果をクリップボードへコピー]ボタンを押すことによって、計算結果のテキストをクリップボードへコピーすることができます。
以下の例のようなテキストがクリップボードに格納されるので、テキストエディタ等の他のアプリケーションで[貼り付け]等の操作を行うことによって情報を取得することができます。
=================================================================
Move,dX=-1.331,dY=2.233,dH=-0.126
Before,X=-73359.163,Y=39384.358,H=0.000
After,X=-73360.494,Y=39386.591,H=-0.126
CoordSysNo,10
UseElectricPointDist,30.0
UseElectricPoint,020910,江刺,11.6,-1.395,2.449,-0.146,20110401
UseElectricPoint,020909,大迫,14.0,-1.241,1.871,-0.066,20110401
UseElectricPoint,071159,花巻A,20.5,-1.138,1.800,-0.042,20110401
UseElectricPoint,950169,遠野,21.0,-1.518,2.464,-0.230,20110401
UseElectricPoint,940029,水沢1,26.4,-1.371,2.687,-0.167,20110401
=================================================================
内容はカンマ区切り形式で、1項目目が行の種別を表します。各種別毎に、出力される項目が異なります。
  • "Move"の行
    変動量を出力します。
    2項目目: "dX=" に続きX軸成分の変動量をm単位で出力します。
    3項目目: "dY=" に続きY軸成分の変動量をm単位で出力します。
    4項目目: "dH=" に続き高さ成分の変動量をm単位で出力します。
  • "Before"の行
    変動前の座標値(入力値)を出力します。
    2項目目: "X=" に続きX軸成分の座標値をm単位で出力します。
    3項目目: "Y=" に続きY軸成分の座標値をm単位で出力します。
    4項目目: "H=" に続き高さ成分の座標値をm単位で出力します。
  • "After"の行
    変動後の推定座標値(暫定値)を出力します。
    2項目目: "X=" に続きX軸成分の座標値をm単位で出力します。
    3項目目: "Y=" に続きY軸成分の座標値をm単位で出力します。
    4項目目: "H=" に続き高さ成分の座標値をm単位で出力します。
  • "CoordSysNo"の行
    2項目目に、平面直角座標系番号を出力します。
  • "UseElectricPointDist"の行
    2項目目に、電子基準点検索範囲の半径の距離をkm単位で出力します。
  • "UseElectricPoint"の行
    変動量計算に採用された電子基準点の情報を出力します。
    2項目目: 電子基準の局番号を出力します。
    3項目目: 電子基準点の局名称を出力します。
    4項目目: 指定点からの距離(km)を出力します。
    5項目目: X軸成分の変動量をm単位で出力します。
    6項目目: Y軸成分の変動量をm単位で出力します。
    7項目目: 高さ成分の変動量をm単位で出力します。
    8項目目: 変動量として採用した日付をYYYYMMDD形式で出力します。
7,アプリケーションの終了
右上の[×]ボタンを押すか、[ファイル]−[終了]を選択することによって本アプリケーションを終了することができます。確認メッセージは表示されず、直ちに終了するのでご注意ください。

アンインストール方法

1,Windows XP をお使いの場合
  • 管理者権限(Administrator権限)を持ったユーザーのアカウントでログインしてください。
  • 本アプリケーションが起動中であれば終了してください。
  • [スタート]メニューより[コントロール パネル]を選択してください。
  • 表示された[コントロールパネル]ウィンドウより、[プログラムの追加と削除]を選択(クリック)してください。
  • 表示された[プログラムの追加と削除]ウィンドウの「現在インストールされているプログラム」の一覧から「東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算」選択(クリック)してください。
  • 選択状態の「東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算」の項目の右下部分に表示された[削除]ボタンをクリックしてください。
  • 「コンピュータから 東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算を削除しますか?」という確認メッセージ が表示されるので、削除して良ければ[はい]ボタンを押してください。
  • 削除中であることを示す経過画面が表示されます。しばらくすると、経過画面の表示が終わります。これでアンインストールは終了です。
1,Windows Vista/7 をお使いの場合
  • 管理者権限(Administrator権限)を持ったユーザーのアカウントでログインしてください。
  • 本アプリケーションが起動中であれば終了してください。
  • [スタート]メニューより[コントロール パネル]を選択してください。
  • 表示された[コントロール パネル]ウィンドウより、[プログラム]のグループの中にある[プログラムのアンインストール]を選択 (クリック)してください。
  • 表示されたプログラムの一覧から「東日本大震災地殻変動推定パラメータ(アイサン暫定版)計算」を選択(クリック)し、   画面上部の[アンインストール]ボタンを押してください。
  • 「東日本大震災変動推定パラメータ(AT暫定版)計算 をアンインストールしますか?」という確認メッセージが表示されるので、良ければ[はい]ボタンを押してください。
  • 「ユーザーアカウント制御」の画面が表示された場合は、「許可」を選択してください。
  • 削除中であることを示す経過画面が表示されます。しばらくすると、経過画面の表示が終わります。これでアンインストールは終了です。

免責・権利等

本製品を使用して発生したいかなる損害・障害にも、弊社は一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。本製品は開発途中であり、仕様は予告なく変更されることがあります。また、本製品の再配布/転載は一切禁止します。お客様は、本製品を改変・変更し、リバ−スエンジニアリング、逆コンパイルもしくは逆アセンブルを行うこと、および第三者にこれらの行為をさせることはできません。お客様は、本製品の使用権のみを取得し、本製品の著作権、所有権その他のいかなる権利も取得しません。

アイサンテクノロジー株式会社
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